お預かりした時の画像は左です

この状態から普段使い出来るようにとの要望です

ご依頼の御祖父母様が愛用されていたそうです
注ぎ口が取れてしまい 御祖父様が修理をされたような形跡があるとの事ですが

十年以上は放置されていたようです。

年代物で現在の作りとは異なり 簡単な修理で終わらない品です

 

中の汚れとり 再度 スズメッキ仕上げ
くちの取り付けも 職人により綺麗に再生しました

汚れ取りは完全には難しいので 多少の黒ずみは残ってしまいます

修理後の画像 外観

出来る限りで 綺麗になるよう 作業させて頂きました。

全て銅で製作してあり 本体 表面は扇と飛ぶ鳥が描かれてあり
御親族の名も職人の手作業で彫られてありました

これらの彫りは そのまま残したいと要望でした。

ご実家は新潟県で大火1950年頃 家屋を無くし その後に新築祝いとして頂いた品との事です

この品は 数十年間 破損した状態で放置されて 処分の話もあったそうです
亡くなられた御祖父母様の品で処分する事は出来なかった

もしも修理 可能であれば使い続けたいとのお話で 受け取りさせて頂きました。

お客様から おそらく こちらの新潟 燕製品かもと伺いました
弊社も燕市なので 里帰りにて再生出来て良かったのかもしれません。